今回は骨と栄養についての話です。
運動をしていると筋肉一番!みたいな考えの人も多いですが、そもそもカラダを支えているのは骨です。筋肉以前に骨が丈夫であることは健康の鍵です。
では、本題に。骨を丈夫にするためにはまず骨の構造を知る必要があります。
ではそもそも骨は何でできているでしょうか?
骨の構造
骨を主に構成する組織は下記の5つになります。
- たんぱく質(コラーゲン)
- カルシウム
- マグネシウム
- ビタミンD
- ビタミンK
ざっくり言うと、骨の表層を構成するのがカルシウムで、深層を構成しているのがたんぱく質(コラーゲン)です。
よく聞くのが「骨を丈夫にするにはカルシウムをとりなさい」
今回のテーマでもあるこの言葉。果たして本当でしょうか?
たとえば、おしゃれで外装のいい家だったとしても間取りが悪ければ生活に困りますよね。
これが骨でも同じことが言えます。
骨表層のカルシウムが十分に存在していても、深層のたんぱく質がスカスカであれば丈夫な骨とは言えません。
カルシウムばかりに目を向けずに他の栄養にも目を向ける必要があります。
カルシウムの実態
そもそもカルシウムは海藻類、乳製品、小魚、大豆製品などの多くの食材に含まれます。日本人の食生活を考えるとそこまでカルシウムが大幅に不足することは考えづらいです。
むしろ、過剰摂取の疑いがあることも報告されています。
たとえば、牛乳を1日に1ℓも飲むようなことはおすすめしません。これは花粉症などのアレルギー反応を起こすおそれもあります。
カルシム1日の必要量は男性750mg/日、女性650mg/日ほどです。
牛乳1ℓ飲んだ場合、およそカルシウムは1,100mgです。あきらかにとりすぎです。。
「骨を丈夫にするために牛乳を飲んでます!」
牛乳だけで骨を丈夫にすることは難しく、他の栄養とのバランスも大切ですので、おすすめしません。
これは今回のテーマでもある一番大切な部分です。
じゃあどうすればいいのか?
結論、マグネシウムを取ることをおすすめします。
いきなり話が飛びましたが、マグネシウムについてご説明します。
マグネシウムの重要性
あまり聞き慣れない栄養のマグネシウム。
そこで、今回は「骨にはマグネシウム!」
こんな感じで覚えておいてください。これだけでも持ち帰れたら、健康に一歩近づけたと思います。
では本題のマグネシウムですが、実はカルシウムと密接に関わりのある栄養です。
カルシウムとマグネシウムの比率がとても大切と言われています。
その比率が「カルシウム(2):マグネシウム(1)」
この2対1が理想と最近では報告されています。
これを牛乳で表すと、カルシウム(10):マグネシウム(1)です。
このように乳製品でカルシウムを補うのはバランスを考えると、悪い栄養バランスと言えます。
そして、カルシウムを多くとった分は骨のカルシウムを分解して排出しようとします。同時にマグネシウムなどの栄養素も引き込んで排出してしまいます。
※ちなみに乳製品を多くとっている北欧のノルウェー・スウェーデン・デンマークは骨粗鬆症の人が多いです。
「牛乳などの乳製品のとりすぎには注意しましょう」ということです。
こういった内容は意外と知られていない事実です。
テレビやネットの情報を安易に鵜呑みにせず、正しい情報の取捨選択をしてください。良かれと思っていることが実はカラダに優しくないことだったりします。
ちなみに私のこの情報も一意見として受け止めてもらえればと思います。結局、最後は自分のカラダとの相談が必要です。トライ&エラーで自分のカラダと向き合ってください。トライする時に私の情報が何かの力になれば幸いです。
思ったことをずらずらと書いていたら、マグネシウムの必要量と豊富な食材についての掲載を忘れちゃってました。下のを参考にしてみてください。
- 必要量→男性370mg/日、女性290mg/日
- 豊富な食材→牡蠣、アーモンド、牛赤身肉、豚肉、レバー
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。
YUMO 田中