【重要】卵は1日何個まで食べていいの?

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いきなり質問ですが、日本、アメリカ、イギリス、フランスの中でもっとも卵の消費量が多い国はどこでしょうか?この記事の最後に答えを発表するので、少し考えてみてください。


日本は卵を使った料理が多いので、卵に関するいろんな話を聞きます。
最近はこんなことをよく耳にします。

  • 卵を食べるとコレステロールが上がる
  • 卵は1日○個までの方がいい
  • どうやら昔と違って、卵をたくさん食べても大丈夫らしい

このように卵に関するいろんな話を聞くうちに、何が本当かわからなくて本を読んで勉強しました。
卵でコレステロールって上がるのかな?」「結局、卵って1日何個まで食べてもいいの?」「卵の食べ過ぎってよくないの?」「卵食べすぎるとどうなるのかなー?
こんなことを考えながら、勉強しました。

そこで、今回の記事はそんな悩みを解決するための内容をお伝えします。
この記事を読めば、下に書いてあることが学べるので、ぜひご覧ください。

・卵は1日何個までが理想なのか
・卵と心筋梗塞の関係
・病気の予防

卵でコレステロールは上がるの?

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「卵はコレステロールが高いから控えている」という話をよく聞きます。
それは本当なのでしょうか?
結論から言うと、卵をたくさん食べるほど、コレステロールは上がります。

そもそも「コレステロール」と言いますが、コレステロールにも種類があります。そこで、簡単にコレステロールについて解説をしたいと思います。

コレステロールとは

コレステロールは悪いイメージかもしれませんが、一定量必要です。
コレステロールは細胞の働きの調節や栄養の吸収にかかわり、細胞膜の成分にもなります。生命の維持にはなくてはならないものです。

コレステロールには分子量(サイズ)の大きいものを「HDL(善玉)」、分子量が小さいものを「LDL(悪玉)」と呼びます。

「善玉」のHDLコレステロールは、血管にある余分なコレステロールを肝臓に戻す「回収係」の役割を持っています。HDLコレステロールがコレステロール回収してくれることで、動脈硬化の防止につながります。

一方、「悪玉」のLDLコレステロールは肝臓から全身の細胞にコレステロールを届ける役割を果たしていますが、細胞に必要以上にコレステロールが増えてしまうと、使われずに残った血液の中にある過剰なコレステロールが動脈の壁に次々と入り込み、動脈硬化を引き起こします。これが、LDLコレステロールが「悪玉」と呼ばれる理由です。

卵とコレステロール

LDL(悪玉)コレステロールの増加は「飽和脂肪酸」のとり過ぎが原因の一つです。
飽和脂肪酸は動物性食品などに豊富に含まれます。もちろん卵もそのうちの一つです。

先ほど「卵をたくさん食べるほど、コレステロールは上がる」とお伝えしましたが、卵以外の食事は同じにして、卵を食べる量だけ増やした時のLDLコレステロールの変化を調べた17の研究をまとめた報告があります。
研究結果によると、卵を食べるほどLDLコレステロールが上がることがわかりました。しかし、1日2個くらいまでならLDLコレステロールへの影響はほとんどないと考えられています。

卵を食べる人は1日2個までにしておきましょう

卵と心筋梗塞の関係について

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LDLコレステロールによる「動脈硬化」は「心筋梗塞」と大きく関わっています。
そこで、卵と心筋梗塞の関係性について解説します。

卵で心筋梗塞は増える!?

健康な人の血中総コレステロール濃度を測っておき、その後の心筋梗塞の死亡率との関連を90万人対象にした研究があります。
この結果によると、血中総コレステロールが高くなるほど、心筋梗塞の死亡率が上がることがわかっています。また、心筋梗塞の死亡率そのもは高齢者の方が高いですが、総コレステロールの影響が強いのは若い人の方でした。
この研究結果を参考にすると、卵をたくさん食べれば心筋梗塞を起こしやすくなると言えます。
一方でこんな研究結果もあります。

卵と心筋梗塞に関連はない!?

習慣的な卵の摂取量を調べ、その後の心筋梗塞の発症率を調べた合計9つの研究結果をまとめたものがあります。
この結果によると、卵の摂取量と心筋梗塞の発症率との間にはほとんど関連がありませんでした。

なんでこのように研究結果が異なるのでしょうか?

なんで研究結果が違うの?

そもそも考えないといけないことがあります。
高LDLコレステロール血症の原因はコレステロールの過剰摂取だけではありません。さらに、心筋梗塞の原因も高コレステロール血症だけが原因ではありません。
例えば、飽和脂肪酸の過剰摂取、喫煙、高血圧、肥満、運動不足などが大きく影響します。このようにコレステロールの摂取量が少し違っても、他の大きな原因に隠れてしまう可能性があります。
こうして研究結果が異なってしまうのは、充分にありえることです。

1日に何個までならいいの?

いろいろ話してきましたが、結局1日に何個までならいいのでしょうか?
答えは、あなたがどれだけ心筋梗塞を予防したいかによって、卵の数は異なります。
1日に食べてもいい卵の数は、自分自身で心筋梗塞のリスクを考慮した上で、自分で決めるべきものです。

ですが、この回答だと納得いかない人のためにお答えをすると、今回紹介した研究結果を元にすると、1日あたり1個半くらいまでは心筋梗塞の心配はいらないといわれています。それ以上は「できるだけ控えた方がいい」という回答の結果になります。

冒頭の答え

覚えていますか?冒頭の質問です。
日本、アメリカ、イギリス、フランスの中でもっとも卵の消費量が多い国はどこでしょうか?

1位 日本
2位 アメリカ
3位 フランス
4位 イギリス

この結果から分かるように、日本人は無類の卵好きということですね(笑)

まとめ

卵を食べるとコレステロールは上がる
心筋梗塞をどれだけ予防したいかによって食べる量を調整するべき
1日あたり1個半なら心配はいらないかも、それ以上はなるべく控えて
・研究①血中総コレステロールが高くなるほど、心筋梗塞の死亡率が上がる
・研究②卵の摂取量と心筋梗塞の発症率との間にはほとんど関連がない
・研究結果が異なるのは、コレステロールの摂取量に違いがあっても、他に影響する原因があるため

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