努力、苦労すればするほど、結果が出ると思っている人は多いと思います。
ですが、現代社会では頑張っていない人を探す方が大変です。
頑張って苦労している人が多い反面、「あの人苦労していないように見えて、なんで結果が出てるんだろう?」「忙しいはずなのによくそんなことする時間あるなー」こんなことを一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
結論を言うと、そういった人たちは「簡単に終える方法を考える習慣」があるからです。
今回は頑張っているのになかなか結果が出ない方向けの情報を紹介します。
勘違いしないで欲しいのは、楽して結果を出す簡単方法の紹介ではありません。
このブログでは「いかに効率的に結果を出すか」に焦点を当てた実例を紹介します。
人間の体には限界がある

ある韓国人の話です。
韓国にリ・ゾンリョンという人物がいました。1960年生まれの彼は、事業が失敗して2000年に倒産してしまい、3億5000万ウォン(約3500万円くらい)の借金だけが残されました。
40歳にして職を失った彼にとっては、返済不可能な金額でした。
ゾンリョンは再起を諦めて、 1年間飲み歩き、廃人のような日々を過ごしましたが、 2001年に一念発起し、借金を返済するためのアルバイトを始めました。
今さら就職はできなかったため、 7個のアルバイトを掛け持ちして、一生懸命にお金を稼ぎました。
1日に2時間ほどしか睡眠をとらず、働き続けて1年で 500万円稼ぐことができました。
そんな生活を続け、 2008年10月、彼はついにアルバイトだけで借金を全額返済しました。
勤勉な彼の生き方は話題となり、テレビ番組にも出演し「アルバイト王」というあだ名がつきました。
出版社からもオファーが届き『 3億5000万ウォンの戦争』という本まで執筆した。
最悪の状況でも一生懸命に生きたゾンリョンでしたが、思わぬ結末が待っていました。
過労の影響もあって 2012年に大腸がんにかかり、 2年後には 54歳で帰らぬ人となってしまいました。
ゾンリョンの生涯の教訓は、努力・勤勉さがすべてではないということです。
一生懸命に働くのはいいですが、人間の体には限界があります。
仕事を完璧にこなしたい気持ちはわかりますが、予算や締め切り同様に限界があります。
生きる上では要領の良さが必要です。
日本人は特に勤勉な傾向にあるので、費やした時間や苦労を美化しがちです。
だからこそ、世間の常識に惑わされずに「最小の努力で最大の結果を出す方法はないか?」と自分に問いかけなければいけません。
ドラゴンボール

『ドラゴンボール』で有名な漫画家、鳥山明先生は誰もが認める漫画の神様ですが、彼は努力だけで現在の評価を得たわけではありません。
鳥山先生はいつも仕事を簡単に終える方法を考える習慣を持っています。
ドラゴンボールのストーリーはたいてい地球侵略にやってきた異星人たちが、強力な力で都市という都市を破壊してから主人公たちと戦闘を始めるが、それは鳥山先生が「建物などを描くのが面倒だから」という理由があります。
未来都市の細部にこだわって描写していては手間が大幅にかかります。
都市が完膚なきまでに破壊されていれば、廃墟を登場させればいいし、異星人たちの残忍性とパワーを読者に印象付けらることもできて一石二鳥です。
そして、主人公の孫悟空などが「スーパーサイヤ人」になると、髪が一瞬で白くなる(アニメでは黄色だが漫画では白)が、これも髪に色を塗るのが面倒だからです。
漫画家の労働量を減らし、なおかつ主人公の変身とパワーアップを効果的に描ける工夫です。
孫悟空たちは異星人に敵わないと、「精神と時の部屋」という異空間に入って修行を行います。設定によると、ここは一切の物体がない他の次元空間です。
なぜなのか、、もうわかりますよね?
背景を描く必要がないからです。
これは鳥山先生が面倒くさがりと言いたいわけではありません。
むしろ、誰よりも努力してきた漫画家の一人です。
「週刊誌連載」という殺人的なスケジュールに対応するために、生産性を高めるための努力をしてきたということです。
結局は「努力すること」
努力と勤勉さがかならずしも結果につながるわけではありません。
それで結果が出るなら、これを読んでいるあなたも結果が出ているはずです。
大切なのは、結果を出すために努力を続け、常に試行錯誤を繰り返すことです。
仕事の忙しさに忙殺されているのであれば、「これをもっと簡単に済ませる賢いやり方はないか?」
思うように痩せないのであれば、「パーソナルジムに通って、1週間のうち1時間だけプロのトレーナーに体づくりを任せる」
勉強をする時間がないのであれば、「通勤時間の満員電車の中で動画の聞き流しで勉強する」
結局のところ、結果を出すための簡単な方法はなく、誰よりも努力をし、努力の仕方を工夫することに尽きるということです。
”結果を出すためのプロセスに目を向けましょう”